私たちが泊まったB&B・Hotelの紹介
ラ・フォセ La Fosse at Cranborne
Hosts | Emmanuelle and Mark Hartstone |
Address | Cranborne, Dorset, BH21 5PR |
Telephone | 01725 517604 |
E−Mail | lafossemail@gmail.com |
Web Site | La Fosse at Cranborne |
More Information | - |
2012年6月4日(月)〜6月8日(金) 4泊 水色枠の写真はクリックすると拡大写真になります。
4日(月) 夕
今宵から4泊はRestaurant with Roomsのラ・フォセだ。宿泊はB&Bを主体とする私達が宿泊施設付きレストランを選んだのには訳がある。
2002年、2度目の個人旅行のことだ。”宿も決めずに自由気ままな旅”というフレーズに憧れてチャレンジした。結果は散々な目にあった。
時間をとられるばかりでストレスは溜まるばかりだった。それが丁度この地区だった。自由気ままとはいえ、候補の宿は調べておいた。
第1候補が見つからず、第2候補の宿泊施設付きレストランは好印象なのに満室だった。これを思い出し、第1候補のB&Bを思い当たる地区で
検索したがそれらしいB&Bは見当たらなかった。10年前のことだから、閉鎖されたのかもしれない。それでは第二候補の宿泊施設付きレストランで
検索すると、2002年のレストランとは違うが気に入ったものが見つかった。それがラ・フォセだ。部屋数6というのも丁度良さそうだ。
寂しくなく、騒々しくないだろう。宿探しには気を配りたい。それが旅のクオリティーを大きく左右するからだ。
ラ・フォセに着いたのは18時50分、荷を解き、ベッドに横になり一休みする。身だしなみを整えレストランに行く。
ヨークから来たというカップルが暖炉の前のソファーで寛いでいた。ご主人はドイツ人、奥さんはイギリス人だという。
ドイツ人らしい生真面目なご主人だ。言葉は分からなくとも、雰囲気で分かるものだ。きっとこちらも生真面目な日本人と写っているのだろう。
ここがお気に入りで何度もリピートしているのだと言う。我が選択に誤りなしと自信を持ち、期待が膨らむ。
オーダーは前菜が ・ Laverstock buffalo mozzarella on a warm Romsey tomato salad と ・ Sopley Farm asparagus with poached duck egg
メインが ・ Dorset Down mushrooms stuffed with green leaves と ・ Grilled sole fillets with green leaves and marsh samohire だ。
味は極めて満足いく。宿泊客2組と外来客2組をシェフのマーク(Mark)一人でサービスするのは忙しすぎる感じだ。
食後はアイスキューブをいただいて、部屋でナイトキャップを楽しむ。満ち足りた時間だ。
5日(火) 朝
ラ・フォセは村の中心地"The Square"に位置する。The Squareとはいっても100m余りの広めの二車線の通りというに過ぎない。そこに店らしいものといえば、
ラ・フォセと向かいにB&B付きパブの"Sheaf of Arrows"があるだけの静かな場所だ。宿泊した2階の部屋の窓からその小さなパブが見える。
ラ・フォセはもっと小さな店だ。ウインドーボックスの色遣いがシンプルで好感が持てる。反対に通りのダイアモンドジュビリーの飾りつけは余り良い景観とは思えない。
昨夜と同じ部屋の真ん中の丸テーブルに座り(ここが滞在中の指定席となる)、本日もフルイングリッシュをオーダーする。
盛り付けは少々乱れているが、全てがジューシーで美味しい。昨夜のドイツ人男性が「写真を撮りましょうか?」と声を掛けてくれる。
6日(水) 朝
曇り空だが部屋ではそんなに寒さは感じない。しかし、ダイニングルームの暖炉には火が入っている。これもお持て成しなのだろう。
さて、今朝も私はフルイングリッシュ、妻はまたしてもスモークトサーモンとスクランブルエッグをオーダーする。
するとどうだろう、スクランブルエッグの中にスモークトサーモンが混ぜ込んである。初めて見る調理法だ。サーモンはスライスでなく厚みがあって、
歯応えがあるそうだ。塩気も丁度良いらしい。しっかり腹ごしらえしていざ出発。
6日(水) 夕
今宵のディナーはラ・フォセに20時スタートで予約してあった。ラルワース・コーヴを発ったのが19時20分、飛ばしたがB&B到着は7分過ぎていた。
マークに遅れを詫びると「ノープロブレム」と笑顔を見せてくれる。部屋に戻るとお願いした洗濯物がキッチリ畳んでベッドに置いてある。
下着までアイロンが掛かっている。手を洗い、簡単に着替えてダイニングに行く。今夜のオーダーは、前菜に
・ Mussels cooked in an apple jus と ・ Laverstock buffalo mozzarella on warm Romsey tomoto salad 主菜は
・ Whole Smoked haddock with bubble and squeak with a mustard sauce と ・ Seared monkfish liver with rhubarb comport and asparagus とした。
バッファロー・モッツァレラは一昨日妻が食べてとても美味しかったと言うのでオーダーしたが、暖かいトマトと実に良くマッチして上手い。
妻は大好きなムール貝に満足げだ。リンゴジュースで蒸すのも珍しい。
メインはモンクフィッシュのレバーといえば”あんきも”ではないか。これは美味しそうと思ったが、心配した肝の苦味が強かった。
妻の方はスモークトハドックにポテトやキャベツなどの野菜の炒めたものが添えられておりマスタードソースも合っているようだ。
満足してバーに席を移して、私はシングルモルト・オンザロックをダブルで、妻はシェリー酒をオーダーし、マークと話し込む。
ダイニングの壁に飾っているオブジェが気に入ったので、どこで求めたか訊ねると
「あれはマーケットで買ったものだけど、似たようなものが置いてあった店を紹介しよう」ということで明日の楽しみが増える。
今日モンタキュート・ハウスで求めたウォール・アーチもこれが頭にあったので目に付いたのだ。
7日(木) 朝
今朝も雨が降っている。テレビの天気予報では"Hard rain and windy"と言っている。早めに目が覚めてしまったが、朝食は8時からだ。
昨日パスしたものと今日の予定を含め、雨用のスケジュールの見直しをするが、元来アウトドア派だから室内のアトラクションは予定していない。
ショッピングくらいしかない。妻はポストカードを数葉認める。
フレッシュフルーツだけでなくドライフルーツやジャム、蜂蜜など色々用意されている。私はヨーグルトにレーズンと?ジャム、妻はストロベリーを選んだ。
ホットミールは私はスモークトハドックとスクランブルエッグ、妻は今朝もスモークトサーモンとスクランブルエッグだ。余程のサーモン好きだ。
7日(木) 夕
今宵のディナーは19時スタート。ラ・フォセでは4泊で3回目のディナーとなる。それ程評価できるということだ。オーダーは妻が
・ Land and sea asparagus salad with a mustard dressing ・ Slow cooked Aberdeen Angus steak and veal kidney with saute potato
and chestnut mushrooms で、私が
・ Blue cheese snd green vegetable soup ・ Char grilled lempn marinated chicken with warm potato salad
今年の旅で印象に残る食材は"Sea Asparagus"だ。何軒かで供された。海草かと思ったが、塩生植物といって海水で育つ野菜のようだ。
歯触りがシャキシャキしてとても美味しい。ミネラルも多そうだ。ちょっとはまった食材だが、まだ日本のスーパーでは見つけていない。
ブルーチーズのスープは美味しかった。青かびの香りが鼻腔をくすぐり、ワインが進む。スープはワインと会わないと思っていたが、どうしてどうして。
自家製パンも出されてはいるが、こちらの主食はポテトだと思う。様々な調理がなされて供されるし、美味しい。
ラ・フォセ最後の夜をゆったりと過ごす。これぞRestaurant with Roomsの醍醐味だろう。
8日(金) 朝
ラ・フォセの最後の朝を迎えた。今朝もフルイングリッシュをいただく。 ここの3回のディナーはとても美味しかった。それを持ってしても、
サマセット・モーム(Somerset Maugham)の「イギリスで美味しい食事を取るならば3食朝食を食べるべき」との皮肉は、けだし名言であろう。
フルイングリッシュはどれだけ続けても飽きないし美味しい。
この4日間、奥の調理場から子供の声は聞こえていたが、姿は現さなかった。チェックアウトをしていると寝起きのパジャマのまま可愛い姿を見せた。
アメリー(Amelie)といい2歳だという。孫娘と同じだ。人見知りが激しいようだ。
二人に見送られ出発、ダートムーアを目指す。その間に幾つかのガーデンに立ち寄る計画だ。しかし、今日も天気には恵まれそうもない。
西の空は真っ黒だ。最初の訪問地はシャフツベリーのゴールド・ヒル。3度目にしてようやくその光景を拝めた。
取り立てて騒ぐほどの光景ではないのだが、10年間想い描いた光景なのだ。(写真は5日に掲載)
詳細は Web Site などでご確認ください。
「旅行記」もご覧ください。